格子戸
SUMMARY
製品概要
格子戸とは、木材を格子状に組んだ戸を指します。
桟(「さん」と読む。戸の骨組みのこと)を縦横に間隔を空けて組むことで、通気と採光の両方を確保しつつ、空間も隔てることができます。
格子戸は縦向きの桟である「竪子(たてご)」と横向きの桟である「貫(ぬき)」の組み合わせで主に作られるものですが、戸の中央部分の桟を抜いて帯状の間隔を作るタイプや、戸の下部の腰板に横板を貼り付けるタイプなど、室内のデザインに合わせた装飾を施されたものもあります。
また、格子戸は使用する環境に合わせて桟の組み方を変えて作られるだけでなく、帯部分にガラスや組子を入れたり、腰板部分に好みに合わせた板材を貼ったりなど、その作り方は多様です。
まだ冷暖房の発達していない昔は、湿度や熱を逃がすために建物の多くの箇所で格子戸が設置されましたが、現在では和室や玄関のみに使われる場合が多く、古民家やカフェなどでアンティーク家具として設置されることもあります。
FEATURE
特徴
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・通気性が抜群
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・採光が十分にできる
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・斜め方向からの目隠し効果がある
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・趣のある影を演出できる
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・掃除に手間がかかる
PATTERN
パターン
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・縦格子
縦方向に桟(さん)が多く入ったタイプです。 桟が狭い間隔で均等に並べられているのが特徴。 玄関や室内でよく取り入れられるスタンダードな格子戸です。
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・横格子
横方向の桟を中心に組んだタイプです。 桟を少なくして、桟の間の余白を広く取られるのが特徴。 余白部分が広いため、見通しが良くなるのがポイントです。
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・升目格子
均等にマス目状の格子を組んでいくタイプです。 桟をマス目状に組むことによって、桟に掛かる力が分散されやすくなり、戸の強度が上がるのが特徴。 通風・採光どちらも良く、強度も高いため、室外で使用する格子戸によく取り入れられるタイプです。
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・帯格子
格子戸に帯状の余白を取ったタイプです。 帯部分を取ることにより、見通しが良くなり、空間を広く感じやすくしてくれます。 格子戸にガラスや組子細工を入れた帯を組み合わせたもの、板戸に格子の入った帯を入れるもの(写真のもの)、中央に額を入れ込んだタイプのものがあります。