SUMMARY

製品概要

襖とは、木で骨組みし、表裏に紙を貼り、引手を付けたものを指します。

襖は部屋の間仕切りとして壁の代わりとしても広く使われていましたが、建築方法が変化したことによって主に和室に限定して使われることが多くなりました。 襖には木と紙でできていることから、湿度が高い時には湿気を吸収し、湿度が低い時には湿気を放出するという調湿性が備わっており、湿度の高い日本では重宝されてきた建具のひとつです。
木で骨組みをして作られる昔ながらの製作方法のものを「本襖(和襖)」、木枠の内側に発砲スチロールやダンボールなどを芯材として用いて作られるものを「量産襖」と言います。 本襖は本体価格が高い一方、紙の貼り替えがしやすく、骨組みや引手などの修理が行いやすいため、維持費用が抑えられ、長く使い続けることができるのが特徴です。 量産襖は本体価格は安いですが、芯材の修復はできず、紙の貼り替えも困難なため、破損した場合などは買い替える必要が出てくるのが難点です。 また、量産襖は本襖に比べると本体が反りやすいため、使う場所を考える必要もあります。 見た目は本襖も量産襖も大きな変わりはありませんが、紙部分を触ってみて障子のような骨組みの感触があるものが本襖、本体を軽く叩いてみて鈍い音がする場合には量産襖です。
襖に貼る紙もたくさんの種類があるため、部屋に合わせたデザインに変えやすいのも大きなポイントです。 デザインだけでなく、汚れが付きにくい紙、カビや結露を抑える紙、消臭効果のある紙など機能面の種類も多岐にわたります。

FEATURE

特徴

  • ・調湿性がある

  • ・本襖は価格が高い一方、維持費が抑えられる

  • ・量産襖は価格が安い一方、ランニングコストが高くつく

  • ・部屋の内観にデザインを合わせやすい

  • ・紙にさまざまな機能が付いているものもある

PATTERN

パターン

  • ・本襖(和襖)

    木枠に骨子(こっし)と呼ばれる細い角材を組み合わせ、表面に襖紙を貼り付けたものです。 骨子の組み方は障子とほとんど同じ格子状となっており、襖紙と骨子の接着面が少なく済むので、簡単に襖紙を剥がすことができ、交換がしやすいのが特徴です。 また、骨子が折れても修復ができるため、長く使い続けることもできます。

  • ・戸襖

    和室と洋室を仕切る襖です。 和室側には襖紙を、洋室側には板材やクロスを貼り、和室・洋室双方の内観に合わせることができます。 内部は組子の上にベニヤ板が貼り付けられており、重量があるのが特徴です。

  • ・ダンボール襖

    木枠の内側に芯材として多層のダンボールが使われている量産襖の一種です。 軽く、安価である一方、長く使用するのには適していないという点もあります。 何度も襖紙を貼り替えることができないため、基本的には使い捨てできる環境下で利用されます。

  • ・発砲スチロール襖

    木枠の内側に芯材として発砲スチロールが使われている量産襖の一種です。 内部が発砲スチロールであるため、とても軽いが衝撃に弱いのが特徴です。 本体の価格は安いが、何度も襖紙を貼り替えたり、本体の修復をしたりすることも難しく、基本的には使い捨てできる環境下で利用されます。

製品イメージ 製品概要 特徴 パターン